一三二:この身体の中、サットヴァに満たされた心の
    ブッディという洞窟の奥、アヴィヤクタと呼ばれる虚空の中に
    天空にある太陽のように、そのアートマンが輝き
    自らの光輝によって、全宇宙を照らしていよう



詩句一三二【覚書】:★《この身体の中》粗大な身体のこと。アートマンは我々のすぐそば、我々自身の中にある。 参考:「神の国は実にあなた方の中にあるのだ」(LKG17‐21)。
★《サットヴァに満たされた心》、《ブッディという洞窟の奥》どちらも微細な身体を指す。
★《アヴィヤクタと呼ばれる虚空(アーカーシャ)の中》原因の身体のこと。
★《天空にある太陽のように、そのアートマンが輝き》アートマンは「光の中の光」と呼ばれる(BAU4‐4‐16)。
★《自らの光輝によって、全宇宙を照らしていよう》アートマンが世界のすべての存在を認識している。アートマンの中に世界が同時に存在している。 参考:「それは暗黒の彼方にある。光明の中の光明といわれる。主は知識、知識の対象、知識の目的で、各自の心に臨在している」(BG13‐17)。